事業所内・院内保育はアートチャイルドケア

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カラフルノート~いろんな芽を出せ子どもたち~

発達の段階に合わせたサポート「食事」

食べる時間を“楽しい”時間に

 年度初め、忙しい時期ではありますが、お子様の成長を思い返す時間を作ってみませんか。“沢山笑うようになった”、“根気よくボタンをはめている”等、身近にいるからこそ気付けるポイントがあるかと思います。ぜひ親子で共有し、新年度もお子様に寄り添ってサポートしていきたいですね。今回は“食事”に焦点を当ててお伝えします。
 まず初めは授乳期。言葉を離せない月齢から、「お腹すいたね」「ミルク飲もうね」と状況説明を言葉で伝えます。授乳の時間が来たことを身体で表現するか?リラックスして飲んでいるか?目でコンタクトをとるか?といった部分をみながら安心してミルクを飲める環境を作りましょう。
 食べ物を見て口を動かしたり欲しがったりしたら離乳食のスタートです。スプーンを近づけると口を開けるか?口に食べ物が入るまでどのように待っているか?自分で手を動かすか?食べたい・食べたくない等の意志をどう表現するか?に注目し、じっくり向き合うことが大切です。
 スプーンに関心を持ち始めたら、口に運ぶ様子や咀嚼の仕方に注目です。飲みにくそうな時や丸飲みしている時は理由を考え(具材の切り方が大き過ぎる、逆に細かく刻んだことで口に入れ過ぎる、舌ですり潰し飲み込みやすい柔らかさになっていない等)お子様が食事に集中できるよう改善してみましょう。
 スプーンを持てるようになったら、飲み込む様子をみながらタイミング良く口に運べるよう言葉掛けをしていきます。深めのお皿を使うと、すくいやすく成功体験に繋げられます。すくえても上手く口に入らない時期を経て、なんとか口に入れられる段階に到達します。この動作には手で持った先の距離を感じ、好奇心、慎重さ、能動性、積極性、忍耐強さ、対象物の性質や特色の理解、腕や手のコントロール力といった多くの特性が詰まっています。大人には当たり前の動作でも、子どもにはとても労力を要するのです。
 一人で食べられるようになってきたら、お子様の好き嫌いや食べられる量を見極め、成功体験に繋がるよう味付けや食べ方を工夫してみましょう。必用に応じた“少しの手伝い”も大切なサポートです。生きていく上で上で大切な『食事』。食べることを楽しいと感じられる時間にしていきたいですね。

#13

発達の段階に合わせたサポート「着替え」

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#15

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